小児矯正
お子さまの歯並びや噛み合わせは、将来の口腔機能やお顔のバランスにも大きく関わります。「歯がデコボコしてきた」「前歯が噛み合わない」「口呼吸が多い」など、少しでも気になるサインがあれば、早めの相談がおすすめです。小児矯正は顎の成長を利用して整える治療のため、成長期にしかできない特別なアプローチです。

このような方におすすめ
- 歯がデコボコに生えてきた
- 前歯が出ている・受け口になっている
- 口を開けて呼吸している
- 指しゃぶり・舌の癖がある
- 顔の左右差や顎のズレが気になる
小児矯正の目的
将来的に抜歯が必要になるリスクを減らす
顎の成長を正しい方向へ導く
永久歯がきれいに並ぶスペースを確保する
噛み合わせ・発音・呼吸の改善
コンプレックスを防ぎ、自信を育む
子どもの頃に整えておくことで、将来の大がかりな矯正や外科的処置を避けられるケースもあります。
当院の小児矯正の特徴
1.成長段階に合わせたオーダーメイド治療

6歳頃の「混合歯列期」からスタートし、お子さまの成長スピードに合わせて矯正を進めます。
2.取り外し式の装置で負担を軽減

プレオルソ・インビザラインファーストといった取り外し式のマウスピース型装置を使用し、就寝中や決められた時間だけの装着も可能です。
3.痛みが少なく、自然な誘導

歯を”動かす”のではなく、顎の成長を”導く”矯正なので、痛みや違和感が少ないのが特徴です。
4.むし歯・歯ぐきケアと並行して進行

お子さまの口腔内の健康を守りながら、無理のないスケジュールで治療を行います。
主な矯正装置の種類
当院では、お子さまの年齢・歯の状態・生活スタイルに合わせて、「プレオルソ」と「インビザラインファースト」の2種類をご用意しています。
プレオルソ
(対象年齢:4〜10歳頃)

プレオルソが向いているお子さま
- 口呼吸や舌の癖がある
- 出っ歯や軽度の受け口が気になる
- 就寝中だけ装置をつけたい
- 4〜8歳頃の早い時期から予防的に始めたい
プレオルソは、日本国内で開発されたマウスピース型の小児矯正装置です。柔らかいポリウレタン素材でできており、歯に強い力をかけるのではなく、口周りの筋肉・舌の動き・呼吸を整えることで、歯並びが悪くなる根本的な原因にアプローチします。
装着時間は「日中1〜2時間+就寝中」が基本です。学校や保育園の時間帯は外しておけるため、お子さまへの負担が少ないのが特徴です。装置はやわらかい素材でできているため痛みがなく、小さなお子さまでも比較的取り組みやすい装置です。
プレオルソの主な目的は歯並びを直接動かすことではなく、永久歯がきれいに生えそろうための「土台づくり」です。口呼吸を鼻呼吸に改善し、舌を正しい位置に誘導することで、顎の正しい成長を促します。歯並びを悪化させる悪習癖(口呼吸・舌の癖・指しゃぶりなど)が改善されることで、将来の本格矯正をスムーズに進められたり、不要になるケースもあります。治療期間の目安は6ヶ月〜1年程度です。
インビザラインファースト
(対象年齢:6〜12歳頃)

インビザラインファーストが向いているお子さま
- 歯のデコボコや前歯の出っ歯・受け口が気になる
- 透明で目立たない装置を希望する
- 歯並びの細かい調整まで行いたい
- 小学校低〜中学年(6〜12歳)のお子さま
インビザラインファーストは、世界的なマウスピース矯正ブランド「インビザライン」の子ども専用システムです。乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」のお子さまを対象に、顎の拡大と歯並びの細かい調整を同時に行えるのが最大の特徴です。
透明で目立ちにくいオーダーメイドのマウスピースを1〜2週間ごとに交換しながら、少しずつ歯を動かしていきます。取り外しが可能なため、食事や歯磨きは今まで通りでき、虫歯リスクが少ないのも安心なポイントです。通院は1.5〜3ヶ月に1回程度と少なく、親御さまの負担も軽減できます。
従来の小児矯正では顎の拡大と歯並びの調整は別々に行う必要がありましたが、インビザラインファーストではこれを同時に進められるため、治療期間の短縮が期待できます。最大で約18ヶ月を目安に第1期治療を終え、その後は永久歯が生えそろくまで経過観察を行います。必要に応じて第2期治療(成人矯正)へ移行しますが、第1期でしっかり土台を整えることで、第2期の期間短縮・費用軽減につながります。1日20〜22時間の装着が効果を出すための目安です。

プレオルソとインビザラインファーストの違い
プレオルソは主に「悪習癖の改善・顎の土台づくり」を目的とした準備的な矯正で、4歳頃の早い時期から始められます。インビザラインファーストは「顎の拡大+歯並びの細かい調整」をオーダーメイドで行う本格的な第1期治療です。症状やお子さまの年齢・状態によって最適な装置が異なりますので、カウンセリングにてご相談ください。
装置の違いと使う順番は、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
治療の流れ
STEP 01.
初回カウンセリング・検査
歯並びや顎の成長状態、癖などをチェックします。必要に応じてレントゲン撮影や模型の作成を行います。

STEP 02.
治療計画のご説明
装置の種類や期間、費用などを丁寧に説明し、親御さまにも安心していただけるようサポートします。プレオルソ・インビザラインファーストのどちらが適しているかをご提案します。

STEP 03.
装置の装着・トレーニング
取り外し式装置の場合は、使い方や装着時間をわかりやすく指導します。家庭でのトレーニング方法もご指導します。

STEP 04.
定期チェック
成長や歯の動きを見ながら、1〜3ヶ月ごとのペースで装置の調整や経過観察を行います。

STEP 05.
第二期治療(必要な場合)
永久歯列が完成した段階で、再度噛み合わせを確認し、本格矯正が必要かを判断します。早期に治療しておくことで第2期の期間短縮・抜歯リスクの軽減が期待できます。

よくあるご質問
何歳から始めるのがいいですか?
プレオルソは4歳頃から、インビザラインファーストは6〜7歳頃からスタートできます。顎の成長が盛んな時期に始めることで効果が出やすいため、少しでも気になったら早めにご相談ください。「今すぐ治療が必要かどうかわからない」という場合も、まず診せていただくことが大切です。
痛みはありますか?
プレオルソは柔らかいシリコン素材のため痛みはほとんどありません。インビザラインファーストも全方向からやさしく力をかける設計のため、従来のワイヤー矯正と比べて痛みを訴えるお子さまは少ないです。装置に慣れるまで多少の違和感が出ることがありますが、多くの場合数日で落ち着きます。
学校や習い事に支障はありますか?
プレオルソは日中1〜2時間+就寝中の装着が基本のため、学校の時間帯は外しておけます。インビザラインファーストは1日20〜22時間の装着が推奨されますが、取り外し可能なため食事・運動・歯磨き時に外せます。日常生活への影響はほとんどありません。
小児矯正をしたら、大人になってからの矯正は不要ですか?
第1期治療でしっかり土台を整えることで、第2期治療(成人矯正)が不要になるケースもありますが、永久歯が生えそろった後に改めて確認が必要な場合もあります。ただし、早期治療で第2期の期間短縮・抜歯リスクの軽減が期待できます。
まとめ
小児矯正は、お子さまの成長の力を活かした、やさしい矯正治療です。当院では、より早い時期から始められる「プレオルソ」と、細かい歯並びの調整まで対応できる「インビザラインファースト」の2つをご用意し、お子さまお一人おひとりの状態に合わせた治療をご提案します。「今すぐ治療が必要かどうかわからない」という場合も、まずはお気軽にご相談ください。
治療にあたって必ずご確認ください
■ 自由診療(保険適用外)です
小児矯正は、顎変形症など一部の例外を除き健康保険の適用外となる自由診療です。費用はプレオルソ 198,000円(モニター価格 168,000円)、インビザラインファースト 518,000円(モニター価格 488,000円)、自費MFT 1回 10,000円(いずれも税込・トータルフィー。治療中の調整料は別途かかりません)。モニター価格は症例写真の掲載にご協力いただける方が対象です。第2期治療へ移行する場合の費用はカウンセリングでご説明します。
■ 主なリスク・副作用
装着中の一時的な痛み・違和感・発音のしにくさ/唾液が出にくい・粘膜への刺激/装着時間が守られない場合に治療計画どおりに進まないこと/むし歯・歯肉炎(清掃状態により)/歯根吸収・歯肉退縮が起こる可能性/成長発育の個人差により、当初の計画から治療方針の変更や第2期治療が必要になる場合があること/保定を行わない場合の後戻り。これらが「起こらない」とお約束することはできません。
■ 未承認医療機器に関する情報
・未承認医薬品等であること:インビザラインファーストで使用するマウスピース型矯正装置(アライナー)は、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていない医療機器です。
・入手経路:当院で使用するアライナーは、アライン・テクノロジー社の国内製造拠点(横浜)で製造されたものを入手しています。医師による個人輸入ではありません。
・国内の承認医療機器の有無:当院が把握する範囲では、同一の性能を有する国内承認医療機器は確認されていません。
・諸外国における安全性等に係る情報:インビザライン・システムは米国FDAにおける市販前届出(510(k))を経て米国をはじめ各国で使用されています。重大な副作用の報告は確認されていませんが、諸外国の承認等は日本国内の安全性を保証するものではありません。


